旅話:有名観光地の光と影。別府

「正人」の日記

別府ブルーバード劇場に映画を観に行った。
それが別府行きの目的だった。
観たい映画が全国でも限られていたからだ。尚且つ映画の内容が全国のミニシアターを巡るロードムービーのようなものだったし、訪れたことのない土地を行くことはむしろ関心があったからだ。
温泉には全く興味がなかった。
ってか、どちらかと言えば嫌いかもしれない。
実際、今回の滞在中一回も入ってないし、足湯さえ遠慮した。

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ボクは映画館がなければ別府を訪れていただろうか。
否、たぶん一生ない。

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それでも縁があってのこと行くからには別府を楽しもうと考えていた。
映画館には大変満足し、わざわざ別府まで足を運んで正解だったと思い、映画のごとくこれからミニシアター巡りの行脚で全国を訪れる可能性を示す旅のキッカケとなったことは間違いない。
新たな生き甲斐を与えてくれた土地になる。

もともとボクは一人旅好きで海外を含め転々とすることが今までも幾度となくあり、行った際の楽しみの一つは観光ブックにない路地裏巡りだ。
路地裏を巡るとその土地に住む人々の暮らしの一端が垣間見え、自分の地域の暮らしとの比較が出来たりしてオモシロイ。
海外では時に危ない目にも合うが、同時に親切な人達にも会うことがあり、リスクと体験のバランスの配慮が旅の質に関係し、こればかりは情報を仕入れた上で経験を積むしかない。

さてさて、別府はと言うと、
有名な地獄めぐりができるところは少し別府駅から離れ、バスや車が便利。鉄輪地区が一番「らしい」が、赤い地獄はまた別の地域。
正直メンドクさい。
地獄めぐりも、もはやエンタメ化していて団体さん用。
一人旅はお呼びじゃない。
温泉プリンも食べてみたけど、思い出用。観光地価格。なんじゃこりゃ。

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赤い地獄から鉄輪地区まで移動手段が分かり辛く結局歩いてみたが、軽い山道歩き程度で行ける距離だった。だけど案内版は無し。道中で外国人さんにも会ったけど彼らはどこに行くのだろうか。
あの程度の距離なら四国のように歩き道を整備し、お遍路さん的な道で各地へ行けるようにすればいいのに。
その先に温泉でもあれば、温泉好きさんならなおいいのでは。

鉄輪地域は、別府駅前と違い源水の湯気が所々出ていて風情があり、街歩きも楽しかった。温泉に入らずとも、普段とは異なる風景を楽しむことが出来るのは旅行の楽しみの一つなので、遠くまで来た気がしてリフレッシュできた気がする。

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鉄輪地区では路地裏巡りも多少できたし、人々の生活臭も感じ取れた。歩いてきたからかな。
それに反し、別府駅周辺ではどうだろう。
駅周辺では店舗は多くあるように見えるのだが、利用できる店舗は限られ、夜の店が多く、商店街もシャッター街のようでどちらかと言うと閑散とした印象。
どの店に入ろうかと選ぶ悩みに苦しむのではなく、どの店が開いているのかを探す悩みで苦労した。
夜の店もあれだけ沢山ネオンがあるはずなのに何故か入りづらい。w
外から来る客をウェルカムなのか拒んでいるのか分からない印象だった。

オモシロい映画館があるのが分かったからまた訪れる可能性があるので、次回はもう少し映画館以外の時間を過ごし方を学びたい。



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