
映画自評:「あんのこと」を観て、気づかされる日常と非日常のごく僅かな差異。
シネ・リーブル神戸で「あんのこと」を観てきた。
思いの外深く胸に刺さり、「あん」のこと、及びそれにまつわる関連した事柄を考え続けている。
最初に大きな話からすれば、この映画の状況において絶対的な正義とは何だろうか。
刑事は絶対悪だろうか。
記者は絶対正義だろうか。
周りの人たち(傍観者のこと)は何も罪を問われなくていいのだろうか。
見ざる聞かざる言わざる、と言った無関心層は「悪」ではないのだろうか。
そんな疑問が胸をよぎる。