緊急時のAED使用に対して思うこと。救命講習を受けているからと言っても…。

「正人」の日記

先日の出来事。
ある繁華街を歩いていると人だかりが…。
目的地がその人だかりの向こう側だったので集団の脇を縫うようにして抜けることにした。
近づくと共に何やら機械音も聞こえてくる。中心に中年らしき男性が大の字に道のど真ん中に横たわりAEDの処置を受けているところだった。

男性は微動だにせず意識はないよう、片や周りで処置している方が2名程いてその方はテキパキと慣れた様子。対比が生々しい。
ただ、
人通りの多い道の真ん中で大の字に横たわり処置される方を周りの人々は「心配して見ている」のだろうが、周りの人々の「心配という名の好奇心」も気になった。倒れている人が女性ならどうするつもりなのだろう…。



過去にあるテレビのアンケートでAEDの利用について、自分が使用されたいかと言うアンケート結果について番組で紹介されていた。
それによると女性はもしAEDを利用することで生命が維持される場合であっても、人前で処置されるくらいなら死んだほうがいいと答えるケースが多いとあった。
なる程、とその時は思ったが、現場を見るとより一層「なる程」だ。

ただし、AEDを使用してもらう側も配慮を検討している様で上記のようなリーフレットを用意しているようだ。知らんかったけど!

周りも周りで心配だろうが、もう少し配慮して心配してあげたらいいと思う。なんも「ジッと見てなくていいでしょ」、って話。
倒れていた方は中年の男性でかなり太っていて寝ていててもお腹が膨らんでいるような体型。予想だけどきっと上半身裸で寝転がっていても何とも思わないでしょう。だけど、生死がかかっているとはいえ、皆に見られて上半身裸で路上で横たわっているのをマジマジと見られるのは、如何でしょう。

また、この度は手慣れた様子の方が処置をしていたようだが、もしあの場で第一発見者が自分だったら適切な対処ができるのだろうか。
自分も何度となくAED研修及び、緊急時の研修などは受けてきている。研修を受けているからと言って、実際の行動に移せるかは別問題であろう。
ましてや、あのように好奇心にまみれた聴衆をかき分けて素人が前に一歩踏み出せるのか?

ボクがその場を離れてすぐに救急車が来たが、救急車を必死で呼び寄せようとする人もいた。
繋ぎとめようとする命と助かってほしいと思う人がいて、倒れた根本原因は何か知る故はボクにはないがあの大の字の方には、是非プラス面も知ってもらいたいと僭越ながら思ってしまう。



…と経験者は宣うのだった。(AEDは未体験だけど)

#救急車
#AED
#緊急時

コメント