映画感想

「正人」の日記

設立75年の別府の老舗ミニシアター「別府ブルーバード劇場」を訪ねた。

思わぬきっかけで別府を訪れたが、 思いの外良かったので記念に書き留めておこうと思う。 …といっても別府の街の話ではなく、別府のミニシアターの話だ。別府の観光関係者の皆さんゴメンナサイ。 「別府ブルーバード劇場」は今年で75年になる老舗のミニシアターである。歴史や過去の逸話については色々あるので、気になる人はHPを見てもらいたい。
「正人」の日記

映画自評:いい映画とは観終わった後でも心に残るものだ。「せかいのおきく」は未だに心にある。

最初に映画感想を書いた際はネタバレ前提で書いたので、観ていない方にはこの映画の良さを十分紹介できていないので改めて書いてみたいと思う。 とてもいい映画だがあまり認知されていないようなので、勝手に宣伝を買って出ていこうとしているわけなのだ。 この映画は「映画が好き」とおっしゃるならば是非観ておく映画だと思う。
「正人」の日記

映画自評:「ディス・マジック・モーメント」はミニシアターをキッカケにしたロードムービードキュメンタリー映画。

別府ブルーバード劇場まで「ディス・マジック・モーメント」を観に行った。 マレーシア出身のシネマドリフター(映画流れ者)を自称する映画監督リム・カーワイがコロナ禍に日本のミニシアターを行脚したロードムービードキュメンタリー映画だ。
「正人」の日記

映画自評:「せかいのおきく」こそ世界に飛び出す日本の映画じゃないのかい。

自分が知らなかっただけなのか、いつどこで映画宣伝され公開が始まり、全国のどこの映画館で放映されていたのだろう。 ボクはたまたまあるミニシアターに興味があり、そのミニシアターで映画を観るつもりだった映画一つだけ見るだけではもったいないので、もう一つ「ついでに」選択した映画がたまたまこの「せかいのおきく」だったわけなのだ。消却法で他の映画を消した結果この映画と出会うことになったのだ。 観たら役者さんはそうそうたるメンバー。監督さんは阪本順治じゃないか。 やる気あるヤン。
「正人」の日記

映画自評:観る気が無かった「オッペンハイマー」を観てきた。天才的思考とブレ。

初めは観るリストには入れていなかった。 でも、配給先が決まらないとの「噂」を聞いてから俄然観る気になったのだ。 確かに、監督には関心がありまくりだ。ただテーマが原爆というだけではなく「ある人」の人生を追ったものであるということで今一ボクの興味を引かなかったのだ。 それが嘘か誠か、何かがこの映画が世間一般に広まることを阻止しようとする力が働こうとするのであれば、これは是非とも観なければならないと思った次第。 結果的に、観ても関係なかった。と思う。w
「正人」の日記

映画自評:「ボンゴマン ジミー・クリフ」を観た。彼の存在に涙する。

予告編からの期待値が高かったので、実際観てみると期待値を下回ってしまった。ボクはライブシーンをバンバン観たかったのだ。 とは言え、映画自体にはそこそこ満足できたので映画全体に対して悪口は言わない。 ライブシーンが少なかったわけではない。フルコーラスが少なかったのだ。或いは、一曲を色んな場所で歌っているのを繋げて編集したりしているのだ。
「正人」の日記

映画自評:小津安二郎「秋刀魚の味」を「鱧」と「秋刀魚」から読み取ってみる。

九条シネ・ヌーヴォで「生誕120年 没後60年記念 小津安二郎の世界」と称し小津安二郎監督作品の特集が組まれている。そうそう大画面で観る機会なんてないだろうから急いで出かけて観に行った。 実は小津作品を観たことがなかったのである。どうも食わず嫌いなところがあって、醸し出す雰囲気から避けていたのだ。w 一つしか見ていないが、「秋刀魚の味」は彼の遺作となった作品だそうだが、この作品が彼の作品に共通するリズム感ならボクはチョット他の作品も肌が合わないだろう。
「正人」の日記

映画自評:感動したゾ「COUNT ME IN 魂のリズム」! 感動するつもりじゃなかったのに。w

ドラマーのナイスガイ度に惚れ惚れするね。 この映画はドキュメンタリー映画なのだが、言っちゃえば有名どころのドラマーがなぜ自分がドラムを始めたか、誰のドラムがいいのか、どう良いのか、だけを語るドキュメンタリーなので、一般的に感動する余地はないはずなのだ。失礼!
「正人」の日記

映画自評:「ビヨンド・ユートピア 脱北」を観た。命を越える行動をとる人々を讃えよ!

中々見ることができなかった「ビヨンド・ユートピア 脱北」をようやく観ることができた。 ここ最近、世間ではドキュメンタリーに人気があるように思えるが、ドキュメンタリーにも、本当のドキュメンタリーと、ドキュメンタリー的な感じモノとがあるような気がしてならない。ドキュメンタリータッチというか…。 初めからそう紹介されていればまだしも観ているうちに分かるのは残念感が激しい。 ドキュメンタリー映画のわりに長い期間ロードショー上映されていた。おかげさまで観ることが出来たのは幸い。
「正人」の日記

映画自評:「落下の解剖学」によって解剖されたのは何なんだろう。What are the key themes and ideas that are analyzed in「Anatomie d’une chute」?

前々から観たかった「落下の解剖学」をようやく見ることができた。 オモシロかった。 観る人によって解釈が異なる映画であろう。 感想を言えば、観る人の経験値を見ることができるというか、「映画」を観るだけに留まらない範疇にまで観る人の本性を試されるある意味怖い映画だと思う。