映画時評:映画「ザリガニの鳴くところ」を観た。思うところがある。

「正人」の日記

小説「ザリガニの鳴くところ」を読んで感銘を受け、その流れで見逃していた映画「ザリガニの鳴くところ」がAmazonプライムであったので思わず観た。正直に言うとPC画面で見て十分だった。

映画肯定派の皆様には申し訳ないが、やはり物足りない。
時間内で小説の内容をうまく収めた映画監督の手腕は素晴らしいが、小説世界の素晴らしさと同程度の映画としての素晴らしさを描けたかどうかは、甚だ疑問だ。
もう一度言い直そう。
編集においてはOK。
映画として素晴らしかったかどうかは疑問。

小説や漫画が原作となった映画はよくあり、成功例失敗例と様々だ。
何をもって成功とするのか、失敗とするのか。
原作を知らなければならないのか、知らなくてもいいのか。
原作を知らずして見て判断し、成功か否かを判断してもいいのか。
いずれにしても人の価値観によって見方はそれぞれであり、見解が異なるのは致し方ない。

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その中でボクなりの見解を示しておきたい。
まず、原作と比べてどうかという点において、この点については基本どうでもいい。映画を観ているのだから、映画として成り立っていれば、映画として素晴らしければそれでいい。

じゃ、映画としてまあまあのできならば、小説世界に対し忠実かどうか。
この映画はボクとしてはこの点についてもまあまあなのなので消化不良気味なのだ。

自然描写は確かに頑張ってしていたが、ボクのイメージではナショナルジオグラフィック並みでやっぱりやってほしかったし、肝心な昆虫の捕食シーンは入れるべきだったと思う。

小説が売れてから脚本を練るまで期間がなかったのかもしれないが、もう少し期間を置いてから映画化をしても良かったのではなかったのではないだろうか。

小説世界の上辺を軽くなぞっただけの作品に見えたので、とても残念だった。肯定派の皆さんゴメンナサイ。



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