「正人」の趣味関心

「正人」の日記

映画自評:イ・チャンドン監督「シークレット・サンシャイン」は、「目に見える」テーマ以上に広く考えさせられる

「イ・チャンドン レトロスペクティヴ 4K」として京都のミニシアター出町座でイ・チャンドン監督の特集が組まれ、今週の月曜日に観た「ペパーミント・サンシャイン」に次いで「シークレット・サンシャイン」を観に行った。 正直ここまで立て続けに観るつもりはなかったのだが、「ペパーミント・キャンディー」が良かったので、監督作品に対する期待が高まったのだ。
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映画自評:イ・チャンドン監督「ペパーミント・キャンディー」はボクの物語だ!、と思わせられた

京都出町座でイ・チャンドン監督特集が行われている。気になる作品がありながらも、ずっとすれ違いで映画館で見られないまま今まで来た。中でも「ペパーミント・キャンディー」は観たかった映画の一つだ。観たい思いはありながらも観られないでずっといる、というすれ違い環境もこの「ペパーミント・キャンディー」に通ずるものがあるような気がして鑑賞後も感慨に浸ったものだ。
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映画自評:「ロブスター」は設定コメディ。まずは設定を受け入れよう。

「哀れなるものたち」が大絶賛ヒット上映中の監督   ヨルゴス・ランティモス。「女王陛下のお気に入り」は観ていたし、「聖なる鹿殺し」は上映期間と見に行くタイミングが合わず、観れず仕舞いだった。 ボクの中では気になる監督の一人だったのだ。その監督作品の一つがAmazonプライムで観られると分かったので早速観てみた。
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ショッピング? 結局、良いモノを買った方が安いことが多い。

「安物買いの銭失い」とはよく言ったものだ。 先人の知恵は経験に基づいて残されているものが多いので、残っている言葉の多くは結果的に正しいことが多いものだ。 父親からサイズが合わないからと言ってもらいもののグッチの白のボクサーパンツをもらったが、色が白色故、シミが付くのが嫌で履かないでもらったままで箪笥の肥やしとして20年選手となって控えていた。 昨今断捨離という言葉も出てきてそろそろ箪笥の整理をしようかと思ったところ、そのグッチのパンツが20年の時を経て出てきたのである。
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美味しいコーヒーが大好き。でも、ボクは美味しい珈琲を淹れることができない!

毎日マグカップマンチキチン朝夕に一杯ずつ飲むのだが、自分が淹れるコーヒーは味が安定しないのが悩みだ。 コーヒーマシーンを使えばいいのかもしれないが、どうしても自分でペーパーに入れる感じがいいし、マシーンは手入れが面倒だ。 じゃ、コーヒー計量スプーンを正確に使い(え? 正確に使ってなかったの?)、水分量も正確にすればいいヤン、と。 まさにその通り!
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未来は「そこ」ではなく「ここ」だ。ニューラリンクは発想は新しくない。

因習への断ちがたき憐憫。(世界の多くの人が未知の領域を恐れている) マンガや小説、映画ではその発想はずっと前からあった。そして、この度の発表の中でも何ら新しいものはない。 ただアンタッチャブルな領域に実際に踏み込むか否かの問題だけだ。 話題性がセンセーショナルに感じるのは、この問題に対し議論が熟しきれていないからだと思う。
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読書感想:至極のドキュメンタリー「死に山 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相」は未来を占う

「死に山 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相」を読んだ。 複数本を同時に読むスタイルのボクだが、面白さ故この本は一気読みしてしまった。特に後半最後の今までにない展開にはある意味胸躍って読み、その後なかなか寝ることができなかったくらいだ。
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瞑想と断食。儚くも叶う…?

予てから断食には関心があり、断食道場に関する情報があれば注視して見ていたり、自分からテレビやネットで探しに行ったりとしていた。 無論、一人で自宅でするという簡単な手もあるのだが、「やり方」にこだわるボクとしては「道場」の言葉は耳に響きよく、憧れもあったわけだが。
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読書感想:ユヴァル・ノア・ハラリ「21Lessons」は難解だが、何回も咀嚼し、各々が議論する教科書にすればいい。

ようやくユヴァル・ノア・ハラリ「21Lessons」を読み終えた。 サピエンス全史に衝撃を受け、更にこの度のイスラエル・ハマスの戦争を受け、彼がイスラエル人であることで彼がそもそもどんな考え方を持っているのか深く関心をもったからこの本を手に取ったのだが、予想していたように難解であった。とはいえ、小難しい哲学書を読むよりは初心者向けに読みやすくしていてくれているようで、難しいと感じるのはこちらの頭のキャパの問題である。
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映画自評:「哀れなるものたち」の原題「Poor Things」の「Things」への想い。

エマ・ストーンさんは相当な野心家だとこの映画を拝見して思った。 なぜなら製作での金銭面でかなり深く入り込んでいるばかりでなく、俳優のキャスティングや脚本にまで立ち入っているというではないかい。 名声は既に手に入れている。 お金ももちろん。 彼女が必要としているのは、映画芸術での満足や世間に対する主張なのだろう。