サイエンス:「魚の皮で傷を治す」とは、意外に思えて自然な発想かも…?

「正人」の日記

ティラピアの皮はコラーゲンを豊富に含んでいることから、火傷の治療に有効だと言うらしい。
簡単に言えば、火傷で損傷した皮膚を魚の皮膚を当てることで損傷した人間の皮膚を再生してくれるのだそうだ。

魚の皮で傷を治す〜日経サイエンス2024年2月号より魚の皮で傷を治す〜日経サイエンス2024年2月号より – 日経サイエンス ティラピア由来のコラーゲンで動物の角膜損傷を治療 ティラピアの皮はコラーゲンを豊富に含んでいる。この構造タンパク質の供給源 www.nikkei-science.com

何と突飛なことを!



自然に反しそんなことをするもんじゃない。
或いは、気持ち悪いので自分はしたくない!
という人は多いかもしれない。
でも、火傷に対する魚の皮膚をあてること以外でも我々の病気や怪我に対し、実は知らないだけで実用化されている他の例も既にあるのだ。
つまり、動物さんの身体の一部を利用させていただき、我々の治療に役立たせてもらう例が。

虚血性心疾患(冠動脈疾患)の手術 – 患者さんへ – 京都大学 心臓血管外科 kyoto-cvs.jp

その一つが心臓の弁置換手術の際の代表例、生体弁だ。牛と豚がある。
損傷した心臓の弁に対し改良した「牛・豚」の心臓弁を取り付けるというものだ。
心臓弁置換手術には人工弁という選択肢もあるのだが、人工弁と生体弁それぞれにメリットデメリットがある。患者はそれぞれに応じ選択するわけだ。
ここでは詳しくは書かない。後ほど書こう。

実は、ボクが牛さんの生体弁歴20年選手なのだ。
だから、ティラピアの話を聞いても抵抗は感じないし、むしろこう言ったことに対する促進派なのだ。
人間のために無理やり殺傷するのは如何とは思うが、無駄に捨てられる部位なく利用できるなら利用する方が理想ではある。実際はどうなっているかはブラックボックスではあるが。

言いたいのは、理想はボクの生体弁の牛さんが美味しく食べて頂けているなら、尚のこと流通的に理想形であるということ。ティラピアもそうであってほしい。

さて話はズレたが、

ブタの臓器でヒトが命をつなぐ「異種移植」の時代は来るか | 毎日新聞  移植治療に使う臓器の不足が世界的に深刻になっている。そうした中、米メリーランド大のチームが2022年1月、ヒトにブタの臓 mainichi.jp

時代は「異種移植」だそうだ。
皮くらいで怯んでいてはいけない。iPS細胞とキメラ動物に対する倫理的な考え方を個人個人で考えておかなければならない。

「農LABO」近畿大学農学部の研究にせまる 近大マグロの研究は今、どこまで進んでいる?成功すれば世界初の快挙となる人工マツタケの栽培は?遺伝子組換えによるスーパーミド www.nara.kindai.ac.jp

心構えがいるゾ。
もうそんな時代なんだ。

でも、云わばボクは既にローテクな「キメラ人間」なんじゃないのかい!
わっしょい!



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