映画感想

「正人」の日記

映画自評:「ボンゴマン ジミー・クリフ」を観た。彼の存在に涙する。

予告編からの期待値が高かったので、実際観てみると期待値を下回ってしまった。ボクはライブシーンをバンバン観たかったのだ。 とは言え、映画自体にはそこそこ満足できたので映画全体に対して悪口は言わない。 ライブシーンが少なかったわけではない。フルコーラスが少なかったのだ。或いは、一曲を色んな場所で歌っているのを繋げて編集したりしているのだ。
「正人」の日記

映画自評:小津安二郎「秋刀魚の味」を「鱧」と「秋刀魚」から読み取ってみる。

九条シネ・ヌーヴォで「生誕120年 没後60年記念 小津安二郎の世界」と称し小津安二郎監督作品の特集が組まれている。そうそう大画面で観る機会なんてないだろうから急いで出かけて観に行った。 実は小津作品を観たことがなかったのである。どうも食わず嫌いなところがあって、醸し出す雰囲気から避けていたのだ。w 一つしか見ていないが、「秋刀魚の味」は彼の遺作となった作品だそうだが、この作品が彼の作品に共通するリズム感ならボクはチョット他の作品も肌が合わないだろう。
「正人」の日記

映画自評:感動したゾ「COUNT ME IN 魂のリズム」! 感動するつもりじゃなかったのに。w

ドラマーのナイスガイ度に惚れ惚れするね。 この映画はドキュメンタリー映画なのだが、言っちゃえば有名どころのドラマーがなぜ自分がドラムを始めたか、誰のドラムがいいのか、どう良いのか、だけを語るドキュメンタリーなので、一般的に感動する余地はないはずなのだ。失礼!
「正人」の日記

映画自評:「ビヨンド・ユートピア 脱北」を観た。命を越える行動をとる人々を讃えよ!

中々見ることができなかった「ビヨンド・ユートピア 脱北」をようやく観ることができた。 ここ最近、世間ではドキュメンタリーに人気があるように思えるが、ドキュメンタリーにも、本当のドキュメンタリーと、ドキュメンタリー的な感じモノとがあるような気がしてならない。ドキュメンタリータッチというか…。 初めからそう紹介されていればまだしも観ているうちに分かるのは残念感が激しい。 ドキュメンタリー映画のわりに長い期間ロードショー上映されていた。おかげさまで観ることが出来たのは幸い。
「正人」の日記

映画自評:「落下の解剖学」によって解剖されたのは何なんだろう。What are the key themes and ideas that are analyzed in「Anatomie d’une chute」?

前々から観たかった「落下の解剖学」をようやく見ることができた。 オモシロかった。 観る人によって解釈が異なる映画であろう。 感想を言えば、観る人の経験値を見ることができるというか、「映画」を観るだけに留まらない範疇にまで観る人の本性を試されるある意味怖い映画だと思う。
「正人」の日記

映画自評:俳優東出昌大の赤裸々な「一部」を垣間見れる「WILL」はオモシロいけど、ドキュメンタリー映画としては如何なものだろう。

『Winny』『福田村事件』とボク的に俳優としての存在感を増し、過去の芸能雑誌話題ネタに晒されるネタ男からのイメージが一気に180度転換した気になる俳優さんとなった男、それが東出昌大。 文字転換でも「東出」と打てば、フルネームで「東出昌大」まで予測変換が出てくる有名俳優。 正直、『Winny』『福田村事件』を観るまでは、どうでもよかった存在だった(失礼!)。だがこの2作はボクの彼に対する評価を変えた。 よくよくウィキを調べるとボクの好きな『桐島、部活やめるってよ』にも出てたそうじゃないかい。気が付かなかった…。デカいのに。 さて、話を戻そう。
「正人」の日記

映画自評:ビクトル・エリセ監督『ミツバチのささやき』『エル・スール』を一気観してお腹いっぱい。

関心があった上映中の『瞳をとじて』を観る前に事前学習がてら前々から観たいと思っていた2本の監督作品映画を企画上映していたミニシアターがあったので観に行った。共に名作の誉れ高い映画だ。 2本観終わった直後は内容がこんがらがってどっちがどっちの話だったか分からない状態。w 以下ネタバレを含む。 まだ、「瞳を閉じて」は観てない。
「正人」の日記

映画自評:イ・チャンドン監督「シークレット・サンシャイン」は、「目に見える」テーマ以上に広く考えさせられる

「イ・チャンドン レトロスペクティヴ 4K」として京都のミニシアター出町座でイ・チャンドン監督の特集が組まれ、今週の月曜日に観た「ペパーミント・サンシャイン」に次いで「シークレット・サンシャイン」を観に行った。 正直ここまで立て続けに観るつもりはなかったのだが、「ペパーミント・キャンディー」が良かったので、監督作品に対する期待が高まったのだ。
「正人」の日記

映画自評:イ・チャンドン監督「ペパーミント・キャンディー」はボクの物語だ!、と思わせられた

京都出町座でイ・チャンドン監督特集が行われている。気になる作品がありながらも、ずっとすれ違いで映画館で見られないまま今まで来た。中でも「ペパーミント・キャンディー」は観たかった映画の一つだ。観たい思いはありながらも観られないでずっといる、というすれ違い環境もこの「ペパーミント・キャンディー」に通ずるものがあるような気がして鑑賞後も感慨に浸ったものだ。
「正人」の日記

映画自評:「ロブスター」は設定コメディ。まずは設定を受け入れよう。

「哀れなるものたち」が大絶賛ヒット上映中の監督   ヨルゴス・ランティモス。「女王陛下のお気に入り」は観ていたし、「聖なる鹿殺し」は上映期間と見に行くタイミングが合わず、観れず仕舞いだった。 ボクの中では気になる監督の一人だったのだ。その監督作品の一つがAmazonプライムで観られると分かったので早速観てみた。