映画

「正人」の日記

映画自評:皆そうやって大人になっていった? 「みなに幸あれ」はホラー映画としてだけで捉えてはダメな映画。

映画館上映中にどうしても見ることが出来ず今までずるずると。ようやくAmazonプライムで見ることが出来た。 「みなに幸あれ」は上映期間中も賛否両論の声をよく聞き、それによってホラー嫌いのボクも好奇心を駆り立てられたのだが、今回鑑賞後改めて皆さんの評価を見ると思いの外低く残念に思った。 といいつつ、ボクも絶賛していいとはいわないが。(どっちやねん!) 感想文を時系列で上手にはかけないが思いつくまま書いていきたい。
「正人」の日記

映画自評:「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」をシネマート心斎橋で観てきた。ドキュメンタリー映画で涙したのは初めてかもしれない。

『帰って来たヨッパライ』の「オラは死んじまっただ~」のフレーズをアホみたいに繰り返していた子ども時代。確かにボクはバカだった。 気に入った曲の気に入ったフレーズなら家族が嫌がる程繰り返し聞いていたボクは、何とか症の疑いがあると今ならキット言われたことだろう。 でもそれほど気に入っていたんだ。 その後、ボクが成長するにつれ何とはなしにあの歌の制作者を知り、その後の活動を知ってはいたが、「知る」だけに止まっていた。
「正人」の日記

映画自評:昔からの熱烈ファンであるボクが「プリンス ビューティフル・ストレンジ」を観て正直に思うこと。

まず「ドキュメンタリー映画」として成り立ちが誠意をもってないと思う。 なぜなら、お金を払ってから始めて分かる大切な事実が一番最初に明かされ、そのことで期待していた何%が一気に失われるわけだから。 PRINCEコアファンはそれでもこの映画によって得られる情報があるからいいかもしれない。でも、コアファンでない人にとって、一般的なドキュメンタリー映画を期待して観に行った人にはどれだけ残念な思いをしたことか。 制作者の金儲けに加担してしまったかのような気がして、期待して観に行っってガッカリしてしまった人にはボクが申し訳ない気がしてしまっている。
「正人」の日記

映画自評:「あんのこと」を観て、気づかされる日常と非日常のごく僅かな差異。

シネ・リーブル神戸で「あんのこと」を観てきた。 思いの外深く胸に刺さり、「あん」のこと、及びそれにまつわる関連した事柄を考え続けている。 最初に大きな話からすれば、この映画の状況において絶対的な正義とは何だろうか。 刑事は絶対悪だろうか。 記者は絶対正義だろうか。 周りの人たち(傍観者のこと)は何も罪を問われなくていいのだろうか。 見ざる聞かざる言わざる、と言った無関心層は「悪」ではないのだろうか。 そんな疑問が胸をよぎる。
「正人」の日記

映画自評:「ありふれた教室」がありふれてて怖すぎる。教師現職者は観るべし。

まずは教育関係者上層部に見てもらおうか。 否否、感受性が擦り切れているか何も感じないか、「正解」を求めたがるから逆効果になろうか。 そんな映画だ。 現場の教師側からの見解はどうだろう。 これも喧々諤々の所論が出てまとまらない意見の言い出し合いになり、まさに映画のような事態になるだろう。 これこそが「ありふれた」学校の現状なのだろう。 世界どこでも。 そんな映画だ。
「正人」の日記

映画自評:「関心領域」と無関心と行動の狭間で。

湯気の立つホカホカの晩ご飯をハフハフ言いながら夕方のニュースを見ている。 ガザに対するアメリカでの学生のデモのニュースだ。ガザでは年端のいかない子どもが餓死させられようとしている。イスラエルはかつてホロコーストで被害者となった国だが今回は積極的に加害者となっている。 その様子をボクはただの傍観者として何の行動もせず見ているだけだ。 ガザへのチッポケな寄付金で偽善的行為をもって満足し自らの罪悪感を誤魔化している。 監督、原作者はこのようなな傍観者の我々の状況を見透かしているようだ。
「正人」の日記

映画自評:時代劇に全く関心のない人間が「鬼平犯科帳 血闘」を観てどう思ったか。

「鬼平犯科帳」の名は知ってる。 でも、テレビでも観たことがないし、小説も読んだことがない。 全く住む世界が違う別世界だったのだ。そんな人間が「映画」として今作を観てどう思ったかを包み隠さず、感想を書いていこうと思う。 ファンの方には相当な批判に聞こえると思うが、恨みがあるわけではない。
「正人」の日記

神戸新開地のミニシアター、「パルシネマしんこうえん」で「せかいのおきく」をまたまた観てきた。「YOIHI PROJECTの第一弾作品」って知ってた?

つい先だって、ほぼ同じタイトル画像で「ほかげ」を中心に書いてみました。 今回は「せかいのおきく」三度です。 書くのが三回目。観たのは二回目。 しつこいね~。 いや、惚れているんです。 いい映画ですよ。
「正人」の日記

映画自評:神戸新開地のミニシアター、「パルシネマしんこうえん」で「ほかげ」「せかいのおきく」を観てきた。二本立ての映画館は世界遺産にしよう!

「せかいのおきく」は鑑賞2回目だ。別府のブルバード会館での思わぬ鑑賞で感動し、ここパルシネマしんこうえんで再会となった。 パルシネマしんこうえんはミニシアターでも今や珍しい二本立ての映画館だ。昔はよくあった。 また、パルシネマは二本立てでも映画の選択にこだわりを感じる。 今回のアソートは、「ほかげ」と「せかいのおきく」。 さて、くくりとしては何くくりを言おうか。
「正人」の日記

映画自評:社会逸脱者が居場所作りにもがく「ベイビーワルキューレ」を観たが、同様な悩みを抱える人はもっと真剣に見よう。

どうも偏見的な思い込みからか日本映画のアクション系には苦手意識が強く、観るのをためらってしまう。 作られたアクション。 一生懸命さがでるアクション。 練習した感がでるアクション。 それらが透けて見えるとストーリーを一旦逸脱し、そのアクションの白々しさに付き合わないといけない一瞬にタマラナイ居心地の悪さを感じてしまい嫌になるのだ。