“冤罪問題を考える:話題の映画2作と袴田事件無罪判決から見えてくるもの”

「正人」の日記

今年は意図したわけでもなく冤罪に関係した映画を観ている。

正義の行方

マミー

そして、逮捕から58年の時を経て袴田さんの無罪が確定した。
世にはまだまだ冤罪と思われる案件があり、過去にもあって死刑が執行したケースもある。
袴田さんのケースや過去の酷いケースを除いて全てが全てボクは冤罪ばかりとは思ってはいない。中には無罪を狙う希代の詐欺師もいるだろう。
袴田さんのケースは、静岡県警の状況証拠だけで作り上げられた冤罪で、冤罪の中でもその後司法も加担したという点では酷い。(冤罪というのはそういうもの)

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気付くべき事実/気づいているだろう事実

袴田さんの無罪確定を受けて、袴田さん、お姉さん、弁護士の方々、支援してきた方々と喜ぶ方々がいる一方で、「袴田事件」と呼ばれる事件はむしろ冤罪事件のはずが事件そのものになっている案件の「放火複数人殺人事件」の真相が闇に葬られつつあり、その真犯人が罪に問われることなくこの「袴田氏冤罪事件」をテレビで見続けてきただろうという事態。
真犯人に審判を下さなくていいのだろうか。
「時効」などという制度は改正すべきではないか。

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真に正義を問うなら

また、事件を「故意に」作り上げた警察側の審判を仰ぐ日はいつ来るのだろうか。袴田さん側が被害届を出さない限り「加害者」は罪を問われることなく世を今まで通り謳歌できるのだろうか。
袴田さんは58年間という月日を無駄に過ごしたというのに。
権力という名の強い力の下実行した冤罪で人の自由を奪った「罪」は、殺人や恐喝、詐欺に並ぶ罪が重い重罪ではなかろうか。訴えがあったやなかったは問題にせず自ら動くべき問題ではないだろうか。

被害者のご家族

被害にあわれた家族の中で唯一の生存された一名の方も今はもう亡くなられたそうだ。真犯人が誰か。犯行の理由は何か。色々と犯人に問い質したいことも多かったはず。しかし、事件は袴田さん中心に進み、真犯人捜しへとはいかなかったようだ。無念の一言だろう。
世論の関心も「冤罪か否か」に比重がいっており、
一番ケアしなければならないのは被害者の関係者、もちろん残られた方がいるのならその方であろう。ならば「一刻も早く真犯人捜しをする」ためという観点からも冤罪事件を終決すべきであった。法改正を含め。

マスコミの功罪

映画「正義の行方」でも所謂「袴田事件」でもある一定のジャーナリストの良心ある活動で事件に対する疑義が提示され、国民に関心を得ることになって広まることとなったと思う。マスコミの本来の役割だと思う。
一方、事件発生当時、マスコミは何事においても扇動的な傾向にあるのは昔から変わらないようだ。新聞の発行部数、テレビの視聴率、真実かどうかより金になるかどうかの方が関心に行くようだ。ネットの時代になっても根本は変わらない。

「一般人を自称する我々」ができること

関心を持つこと。
何事においても関心を持つことからしか始まらない。
世の中には問題は様々あり、全てに顔を突っ込んでいたらそれこそタマラナイ。でも、関心を持つことぐらいならできるでしょう。
で、自分の気になった、どうしても許せないことに関しては行動してみるのもいいかもしれない。
自分の人生やお金も全部限りがあることだから。

さあ、明日は何の映画を観に行こう。(結局、そっち)



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