つい先日、60代前半の方が年金生活3万円で立ち行きいかず、140円のパンを万引きし起訴され法廷で被告として証言台に立たされ、証言し、結果的に示談で済んだが裁判官から諭されるという悲しい記事を読んだ。
事実だけを言えば、そりゃあかんし、ええ歳して何してんネン、てな思いだが、それ以上にこの国はシステムと何もしてあげられなかったのかと忸怩たる思い。そして彼はいつかの自分だと思った。
また、政治家で法廷に立って裁かれなければならない人が多くいるはずの中、140円の犯罪者に裁判官という公務員を税金で働かせている非効率的な現状に不文律を感じやってられない。
140円の犯罪者のために何人の公務員が今回で働いているのだろうか。
一方で、何百億の不正で法廷に引きずり込まないといけない政治家は今日も料亭で庶民がありつけない飯を食らう。
問題の方向性が全くオカシイが、それだけの公務員が動いたなら、彼らの人件費を集めてオジサンをカルフォルニア行きのチケットを渡しても良かった。(ブラックジョークですよ)
なぜなら・・・。
片や、アメリカはカルフォルニア州法では州法が住民投票の可決により被害額が950ドルの被害額なら軽罪に分類されることになった。警察は軽罪となることで人員の確保の問題から取り締まらなくなり、悪党どもは万引きの死放題となってしまった。950ドルなら万引きの範囲ではないと思うが。
事情が異なるとはいえ、140円で捕まり起訴され法廷で法廷台に立たされる国と950ドルなら取り放題とこれぞばかりに取りまくる国。
どちらも異常だ。
ツイッターなどでも取り放題の映像が何件が見ることが出来たが、初めの頃はまだ逃げて量も少なかったが、今や堂々として量(額)も大きい。テレビなど電化製品など大型スーパーからパクり放題だ。これじゃ商店側もやってられないだろう。
絶対次の改正の時にカウンターパンチを食らう法案がだされるじゃないか。
今どきビデオ録画も証拠も十分残っているだろうから。
それにしても、売っている人たちの気持ちからしたら心が痛い。
自分も店舗で売る側を経験したことがあるが、棚卸しで金額が合わないこと、万引き被害にあうことの辛さは、身をもって経験している。
ただ自分の場合は服飾店だから若者が多かった。
話を戻して高齢者となると食料品が最も多いとデータに出ているそうだ。
しかも、行きつけの店で。
今回のケースはともかくとして、高齢者の万引きのケースは必ずしも「貧困」が絶対条件ではないようだ。理由はわからない。
「食」は生きるのに絶対条件なので、高齢者の最期の興味関心だと思う。
高齢化社会であるのに、高齢者を退けるのではなく、高齢者と共にやっていくためにどうするかが今後のスーパーや食料品店の在り方じゃないだろうか。
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