「小松亮太&オルケスタ・ティラピカ」から学ぶ!バンドネオンとタンゴ音楽の魅力

「正人」の日記

先日先輩に誘われて豊中市立文化芸術センターで行われた小松亮太デビュー25周年記念「小松亮太&オルケスタ・ティラピカ」のバンドネオンのコンサートに行って来た。

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「バンドネオン」と「アコーディオン」の違いを知ろう

最初に断っておこう。
ボクはてっきりコンサートが始まってさえもアコーディオンのコンサートだと思っていた。それほどバンドネオンには無知だったのだ。

バンドネオンは、19世紀にドイツで生まれた蛇腹式の鍵盤楽器で、主にアルゼンチンタンゴで使用されます。見た目はアコーディオンに似ていますが、鍵盤ではなく小さなボタンを操作して演奏する点が異なります。さらに、蛇腹を押したり引いたりする方向によって異なる音が出る「異音式」が特徴です。

アコーディオンと比較すると、音域が広く、より繊細で哀愁を帯びた音色を生み出せるため、感情表現が豊かです。その独特な響きが、タンゴ音楽の情熱や切なさを引き立てる重要な要素となっています。

chatGPTによる説明

オルケスタ・ティラピカが奏でるタンゴの魅力

バンドネオンは演奏が大変なのか一曲ごとに小松さん自身がMCを入れ何かと話をされるわけだが、初めの方にされた話がアコーディオンとの違いだった。
そ~言えば、アコーディオンとコントラバス、ギターの組み合わせで演奏を聴いたことがあるが、あれはアコーディオンだったなと今振り返れば、小松さんの説明を聞いて思い当たる節がある。ナルヘソ。

今回のコンサートはオルケスタスタイルだったので、迫力もあり聴きごたえも十分。4台のバンドネオン奏者はそれぞれがソロでも活躍されている方々だそうで何よりも贅沢な感じだが、企画者の意気込みでもあるようだ。

タンゴ音楽の新たな扉を開く小松亮太の意気込み

その企画者である小松さんの意気込みは全盛期のタンゴをより広く知ってもらいたいというもので、過去の誰もやらなくなった名曲の発掘からゲストを呼んで共演したり、自作を演奏したりとセットリストは幅広く、初めての人でも何かしら心をつかんでしまわれそうな演出になっている。
先ほど曲ごとにMCが入るという話をしたが、また話が上手い。
話の中で商売も上手い。
コンサートの場数を踏んでいる人でもそうそう話術ができる人はいないだろう。魅力の一つだ。
曲がタンゴなので思わず体が動いてしまいそうになるが、そこは我々「日本人」。ジッとして聴いている。体が疼いて仕方がなかった。同調圧力に似た同調行動をとってしまう自分が嫌だ。

バンドネオン、演奏のウンチクをMCの合間に入れてくれるのも楽しい。
音楽ど素人の自分でもその説明を聞いた後からでは曲の聞き方見方が変わってきて、なお興味深く音楽に入り込めた。
オルケスタスタイルだったのでバイオリンも大活躍。しかし、バイオリンについては説明がなかったのは残念。バイオリンの方々のバックでのアンウンの呼吸のやり取りもあるようで上手くいったときの互いに拍手しあう様子は練習の成果なのかなと想像できた。


豊中市の文化力を感じた「豊中市立文化芸術センター」

豊中市立文化芸術センターについても一言。
全国の市の文化センターの中でも優れたところの一つではないか。豊中市の力量を見せられたと感じた。

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勿論、ボクは全国「中」の文化センターを周っているわけではないが、行ったところの中で芸術に力を入れている姿勢を今回感じたのだ。お客さんも満杯だった。
世の芸術家さん達はもっとここを利用してもいいんじゃなのだろうか。
光の演出も良かった。

次世代にタンゴを繋ぐには?未来への提案と課題

あと、子どもが極端にいなかったのも寂しかった。
こういった楽曲こそ子ども達に聴かせたかった。我々死にゆく者だけが楽しんで聴いてもタンゴは広がらない。未来ある人たちが楽しまないと。
また排除するようじゃ音楽そのものもいずれ廃るだろうし、その音楽も廃るだろう。ドンドン子ども、若い人を取り込んでいく努力を企画者や観客もしていくことをしなければその音楽は滅びていくだろう。
「芸術」ってそんな敷居があるものなの…。
だれが敷居を作っていくの…。
そもそも今回のコンサートは素晴らしかったけど「芸術」として括って敷居を高くして良いモノなの?
そんなことを思ったのは後日。


楽しかった余韻だけを感じつつ先輩と豊中の夜の暖簾をくぐったその日であった。

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