「正人」の趣味関心

「正人」の日記

映画自評:安部公房は現代を見越して書いていたのか「箱男」。それとも永遠の普遍的問題なのだろうか。

発達障害の子がクールダウンするスペースをこの映画のことを観て思い出した。 この箱はそれ以外でも需要があるかもしれない。映画の宣伝で映画館にソックリな「箱」が置いてあったが、強度も良さそうだし売れるかもしれない。自分で作れ、って話だけれど「強度」を出す工夫はメンドくさそう。 部屋に一つパーソナルスペースがさらにあってもいいかな。w
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映画自評:映画「マミー」は単純に「冤罪ドキュメンタリーモノ」というジャンル分けでいいのだろうか。

正直な感想として批判を恐れずに書こうと思う。 「司法」という観点から言えば、「あの件については冤罪かもしれない」が、だからと言って映画全編を観てあの夫婦の犯罪の歴史を知った挙句、全くの「白」とは思えない。「お金にならないからやらない」が理由になるとは思えないからだ。 カメラの前でシャーシャーと犯罪の過去を述べる下りは呆れてものが言えない。誰がそんな人物の言うことを信じるのだろうか。 そして、監督までもが不当な方法で撮影をしようとする…。 ?(疑問)
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映画自評:監督の編集手腕が光る「めくらやなぎと眠る女」。春樹ワールド存分に味わえる村上作品初アニメ。

ハルキニストじゃないけど、村上春樹作品は大体読んでいる。 ジョン・アーヴィングのような物語を構築する作家がすきなのだ。 だから、村上春樹作品も出版されたら読んでいる。 さて、今回は短編集が映画となった、となったという情報だけで観に行った。後は海外制作のアニメ、ってことくらい。でも、 観終わったのちに監督さんの編集能力に大変な感心をした次第。まるで一つの作品かのようになっているではないか。
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映画自評:「ロイヤルホテル」は私的感情が入ったままで見るとストレスが溜まる

かの名映画『テルマ&ルイーズ』は女性が二人スクリーンを背にして出て行ってエンディング(イメージとして)だったが、『ロイヤルホテル』では差別、偏見、過去からの因習との戦い、とに決別しスクリーンに二人して向かってエンディングを迎えた。 映画や読書、芸術に対する姿勢は第三者的な視点がまず必要で、それに個人的な感想や思い入れを交えるのが楽しいんだが、この「ロイヤルホテル」はなぜかチクチクといら立ちを感じながら観ていて、まさに怒りの沸点の違いにイラついた感じとなっていた。
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映画自評:もしかして「コカイン・ベア」は素材を活かし切ったのかも

人間が何らかの理由で飛行機から投げ落としたコカインを野生のクマが喰って狂暴化。いつも以上の力を発揮し人間の力では抑制できなくなって困ってしまった、 「だから麻薬は止めましょう」 と内容を勝手に想像していた。 ところがところが、映画が始まってすぐに「この映画は実話に基づくもの」といきなり想像とは違う世界に連れていかれた。 実話に近いとな?
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読書感想:意見は色々あろうが、人生で一度は初期の宇能鴻一郎と出会っておこう、と提言する。

人の好みは様々である。 だから、余計なことは言わない方がいい。そんなことは分かっている。 それであっても、 余計であっても、 ツイツイ人に言いたくなることがあるものもあるものだ。 そんな出会いがつい最近ボクにもあったからだ。
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映画自評:一度観たら不条理設定でもハマる『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』

可愛い若い女子二人が最強の殺し屋だった、って設定からしてマンガ的で映画にしたらB級映画確定なんだけれど、それをトコトン突き詰めてやり切ったらむっちゃカッコええ映画、ってのがこの映画の趣旨だろうと。 で、第一弾が良かったのでシリーズ第二弾ができてしまった。(だいぶ前の話) この感想を書く時点で第三弾の公開決定が発表されている。 素晴らしい! 大賞賛である! その「2ベイビー」を最近Amazonプライムで観たので感想を。
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パリオリンピック開会式のグロさに対する私見。企画者良くやった、エライゾ!

フル尺で観たわけではないが、パリ五輪の開会式の破天荒さにはボク的には「よくぞやった感」を感じ、その心意気を素晴らしいと思った。 基本オリンピックには興味はない。ましてや開会式なんて。 でも、競技であれ、開会式であれテレビや旧ツイッターで嫌でも情報が流れてきて知らず知らず情報を手に入れてることになっている。
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映画自評:「市子」「ある男」「ある行旅死亡人の物語」それぞれの物語で語るべき物語と語りたくない物語と。

自分には潜在意識化に失踪願望的なモノかそれに似たような願望、もしくは出生に関する暗に不安症みたいなものが予てからあるのだろうか…。 つい最近「ある行旅死亡人の物語」という本を読んで感想をUPした。 「ある男」は小説は読んでいて、これを機会にAmazonプライムで映画も観た。 「市子」は上映期間中に観たかったがどうもスケジュールが合わず今回Amazonプライムで見ることが出来たのでこの機会に観ることにした。 自分はどうもこの手のストーリーに惹かれる傾向があるようだ。
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読書感想:短編小説、宇能鴻一郎「鯨神」を読んで目に浮かぶ数々のシーンの創出は作者の想像力の裏付けとなっている地道な調査能力のたまものに他ならない、と思う。

宇能鴻一郎の短編集が2集再版され、読み進めているがどの作品も彼の「その後の活躍」とは概念を覆す純文学短編小説で素晴らしく、食い尽くすように今読み進めている。本来は短編集1集ごとに感想を書くのが常道だろうが、「鯨神」のあまりの迫力、世界観、生命(鯨、己)との対話、の素晴らしさに短編集全部を読む前にまずは「鯨神」だけで感想を書かずにはいられなかった。 以下ネタバレあり。