先日、繁盛亭に落語を楽しみに行ってきた。
久しぶりだ。
上方落語の聖地!大阪・天満天神繁昌亭の魅力を再発見
話の中身に入る前に繁盛亭とは何ぞやを確認しておこう。
繁昌亭以外では関西には神戸に喜楽館があるがボクはまだ行ったことがないので今後機会を作って是非行ってみたい。
初めてのピンク落語!桂ぽんぽ娘の舞台に衝撃
繁昌亭の公演番組の演目は多彩だ。
落語好きの人ならどの演目を観るか悩むだろうし、初心者用も用意されている。一日朝、昼、夜とあり、季節ごと企画ものもある。
子ども用の演目もある。
ボクが今回観に行ったのは古典落語ではない方だ。
しかも、下ネタ系。w
ピンク落語、とネットで紹介されていた。
桂ぽんぽ娘。
なぜピンク落語に行ったのか。
いや、別にピンクを選んだわけではない。←早速言い訳
落語を観に行きたいとずっと思っていたのだがイマイチ機会がなかったのだが、行きつけのバーにチラシがあってマスターから面白そうだという言葉が行くきっかけとなった。
桂ぽんぽ娘の魅力はピンクだけじゃない!女性落語家の新境地
上方落語で創作落語。
ピンクと言いつつネタの作りはしっかりとしていてぽんぽ娘さんの語りは上手。下ネタでも女性客も多かったし遠慮なく大笑いされていた。ただの下ネタで笑わすのではなく、しっかりとした構成の中で笑いを取っている。
女性を取り巻く現代ならではの社会ネタの創作落語は、やはり女性からの目線無くしては生まれないであろう作品だと思った。
その意味ではぽんぽ娘さんの存在価値は「ピンク」というカテゴリーでくくるのはもったいないと感じた。また「ピンク」というくくりを自ら科しているようだが、現代ならではのLGBTの切り口という売りでもよかったのではなかろうか。ちょっともったいない。
ぽんぽ娘さんの良さは、オリジナルの社会ネタを必ずしも女性目線onlyだけじゃなく「男性目線を含んだ女性ネタ」を作っている点ではないだろうか。際どい下ネタも男子心を良く心得ているし、男子セリフもハキハキしている。
でも、ぽんぽ娘さんの特徴の一つは「体幹のNASA」でもあるのだ。(落語と関係がないw)
落語家さんは総じて姿勢がいいものだが、ぽんぽ娘さんは常にふにゃふにゃして首回りは特に収まりが悪い。別に観ていて不快というわけではない。
それでいて男性役を演じるときはしっかりと演じ切れるのだ。不思議な方だ。
生で見るからこそ分かる!落語ライブの醍醐味
ボクは映画好きでミニシアター好きなのだが、やはり生身の演劇(音楽のライブ、スポーツ観戦も含む)の迫力には敵わないところがある。同時に生身の演劇はアタリハズレも大いにある。
その時にしか味わえない緊張感と良かった時の会場の皆さんから感じる満足感は表現できないライブならではの一体感と言えよう。
この日のぽんぽ娘さんの熱演は、初見のボクにも分かる程懸命さが伝わって来たような気がする。実際舞台が終わってすぐに劇場入口先で挨拶に回られた時には汗をかいておられた。体幹のNASAを指摘したが、懇親込めて演じてられたのが分かる。
ネタや言動がピンク故にテレビ等で拝見する機会は少ないかもしれないが、今後の活躍はチェックしていきたい芸人さんだ。
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