全世界の人が「今」観るべき映画第一位でしょ。
この映画は。
*以下ネタバレあり
好んで戦争映画を観る方ではないが、それでもある程度は観てきた。その中で断トツだ。
ダントツに素晴らしい。
ダントツに考えさせられた。
ダントツに戦争の不条理を見せられた。
ダントツに怒りを覚えた。
ダントツに悲しみを感じた。
映像効果で特別に戦争を訴えるものはない。特殊な戦闘シーンやグロい映像や次から次へと繰り出される残酷なシーンなどもない。
なのにこんなに効果的に戦争の不条理や残酷さが伝わるのは、「今現在進行形のリアリティ」をそのまま使っているからだろう。
実際今ある話、これからまだまだあり続けるであろう話。
自分達とは異なる地球の地域であっても同じ「時」の中で起こっている現実がそこにはある。
あの人たちはすぐ先の未来の私たちかもしれない。
突如家にできた穴を埋めるのが自分の夢だというイルカ。
家は、分断の象徴でもある。
その穴を埋めるかのように、穴のあった場所で生命が生まれる。
一人で辛く「生命」を産むシーンは感動的でもあり、宗教的でもあり、未来を示唆している。「titanium」を思い出す。
不条理な生が死に切った後に生まれる生命。
新しい時代の生であってほしい。
監督は女性らしく夫婦間の分断の描き方も丁寧だ。
口下手で武骨な男性の説明不足からくる夫婦の不和の関係の描き方もこの映画の尺の中にあって丁寧だ。
自分は勿論男性よりに感じてしまうので、旦那の最後が不憫で仕方がない。
まずは、感じたままを大一筆で一気に書いた。だが描き切れた感じがしない。また落ち着いたら書き直してみたいと思う。
そして、皆さん、この映画を是非観よう!
勧めよう、この映画を。