映画自評:「アステロイド・シティ」は、監督がウェス・アンダーソンと認識してから観るべし

「正人」の日記

ざっくり言うと複雑化しさらに構造を複層化し、見方を多方面にした「バービー」のような映画だと。
批判は甘んじて受けよう。映画の評論家ではないので私見で言わせて頂く。

グランド・ブダペスト・ホテル」は好きな映画の一つだけれど、この映画は興味がそそられなかった。だけど、休日のミニシアター周りで塚口サンサン劇場でたまたま行った時間がこの映画の上映時間で本来見たい映画とは自分の勘違いで見ることができなかったというハプニングで見ることになってしまった。

 

公式旧ツイッターでは監督信者がべた褒めだが、監督作品を「お勉強」なしにはこの作品の理解は中々しがたい。
所謂「ハードルが高い」作品だ。

社会風刺映画だというのは分かる。
だけど、もっと分かりやすく風刺しやすくするのも表現者の役割なんじゃないかとボクなんかは思ったりもする。

勿論この作品は単純に表面だけでは語れない複層構造になっている分、逆に言えば分かる範囲を語るのも良し、であろう。作品は誰のためのものであるのか。演者や監督や、所謂「分かる」人達だけのものなのだろうか。
監督はその辺絵面も「バービー」同様架空の街でありながらもポップな色使いを意識して観る人を飽きさせない。ポップの色遣いもこの世のモノとは思えない。

画面の横移動も「劇」を見ているような気にさせる。
この辺りの「架空」「現実」「作中劇」「物語」の「眠らなければ覚醒しない」がトランジョンとなってスライドしていくのがこの世と表現したいのか…。



戦場カメラマンの現実をとらえる写真と異なり、映画は芸術だ。一旦ロードショーが始まれば解釈は我々のモノ。各人多様な解釈があってもいいんじゃないだろうか。仮に監督がインタビューで答えた意図と異なったところで。

ウェス・アンダーソン監督に訊く、映画『アステロイド・シティ』──「今回の撮影を通じて、自分が持つ役者への愛を再確認しました」ウェス組常連のジェイソン・シュワルツマンをはじめ、トム・ハンクス、スカーレット・ヨハンソン、マーゴット・ロビーなどのハリウwww.gqjapan.jp

 

 

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