「正人」の趣味関心

「正人」の日記

読書感想:「ある行旅死亡人の物語」を読んで思うところ。オモシロかったが、そこまで立ち入っていいのかどうか疑問。

「ある行旅死亡人の物語」は書店で目立つところに置いていて気にはなっていたが、SNSからもちょくちょく噂を聞くようになったので買って読むことにした。 まず「行旅死亡人」と言う言葉自体聞き慣れないが、 行旅死亡人(こうりょしぼうにん)とは、日本において、行旅中死亡し引き取り手が存在しない死者を指す言葉で、行き倒れている人の身分を表す法律上の呼称でもある。また、本人の氏名または本籍地・住所などが判明せず、かつ遺体の引き取り手が存在しない死者も行旅死亡人と見なす。「行旅」とあるが、その定義から必ずしも旅行中の死者であるとは限らない。
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映画自評:皆そうやって大人になっていった? 「みなに幸あれ」はホラー映画としてだけで捉えてはダメな映画。

映画館上映中にどうしても見ることが出来ず今までずるずると。ようやくAmazonプライムで見ることが出来た。 「みなに幸あれ」は上映期間中も賛否両論の声をよく聞き、それによってホラー嫌いのボクも好奇心を駆り立てられたのだが、今回鑑賞後改めて皆さんの評価を見ると思いの外低く残念に思った。 といいつつ、ボクも絶賛していいとはいわないが。(どっちやねん!) 感想文を時系列で上手にはかけないが思いつくまま書いていきたい。
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読書感想:宇能鴻一郎 傑作短編集「アルマジロの手」を読んで、ぶっ飛んだ。読むべし。

宇能鴻一郎の名は、偏見で捉えられがちだと思う。 芥川賞受賞作家でありながら、その後変態作家の路を突き進み、昭和エロ映画の元本となった本をいくつも書いた作家。 ただのエロ作家ではなく、変態系であるところがまた肝だ。 そして、本を読んだことがある人は分かると思うが、多作であるが文章や内容は実はそんなに大したものに出会ったことは自分はない。 そんなこともあり、一瞬興味を持ったこともあるが、一回読んだらそれ以来関心は無くなった。 ところがだ…。
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読書感想:「AI監獄ウイグル」を読んだ。文庫本の「帯」は生やさしいゾ!

読書は、時と場所を選んで同時に複数を読むタイプの人間だが、この本を読みだしてからは早く最期まで読み切りたいとの思いから他の本を一旦置いてこの本を読み切ってしまった。 一時はウイグル人の強制収容所での拷問、洗脳がニュースとなって世界を賑わせていたが、ここ最近はとんと聞かなくなってきた。勿論、あの中国が反省し、止めたなんて思いはしなかったが、どうなっているのか心配ではあった。
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映画自評:「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」をシネマート心斎橋で観てきた。ドキュメンタリー映画で涙したのは初めてかもしれない。

『帰って来たヨッパライ』の「オラは死んじまっただ~」のフレーズをアホみたいに繰り返していた子ども時代。確かにボクはバカだった。 気に入った曲の気に入ったフレーズなら家族が嫌がる程繰り返し聞いていたボクは、何とか症の疑いがあると今ならキット言われたことだろう。 でもそれほど気に入っていたんだ。 その後、ボクが成長するにつれ何とはなしにあの歌の制作者を知り、その後の活動を知ってはいたが、「知る」だけに止まっていた。
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映画自評:昔からの熱烈ファンであるボクが「プリンス ビューティフル・ストレンジ」を観て正直に思うこと。

まず「ドキュメンタリー映画」として成り立ちが誠意をもってないと思う。 なぜなら、お金を払ってから始めて分かる大切な事実が一番最初に明かされ、そのことで期待していた何%が一気に失われるわけだから。 PRINCEコアファンはそれでもこの映画によって得られる情報があるからいいかもしれない。でも、コアファンでない人にとって、一般的なドキュメンタリー映画を期待して観に行った人にはどれだけ残念な思いをしたことか。 制作者の金儲けに加担してしまったかのような気がして、期待して観に行っってガッカリしてしまった人にはボクが申し訳ない気がしてしまっている。
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映画自評:「あんのこと」を観て、気づかされる日常と非日常のごく僅かな差異。

シネ・リーブル神戸で「あんのこと」を観てきた。 思いの外深く胸に刺さり、「あん」のこと、及びそれにまつわる関連した事柄を考え続けている。 最初に大きな話からすれば、この映画の状況において絶対的な正義とは何だろうか。 刑事は絶対悪だろうか。 記者は絶対正義だろうか。 周りの人たち(傍観者のこと)は何も罪を問われなくていいのだろうか。 見ざる聞かざる言わざる、と言った無関心層は「悪」ではないのだろうか。 そんな疑問が胸をよぎる。
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映画自評:「ありふれた教室」がありふれてて怖すぎる。教師現職者は観るべし。

まずは教育関係者上層部に見てもらおうか。 否否、感受性が擦り切れているか何も感じないか、「正解」を求めたがるから逆効果になろうか。 そんな映画だ。 現場の教師側からの見解はどうだろう。 これも喧々諤々の所論が出てまとまらない意見の言い出し合いになり、まさに映画のような事態になるだろう。 これこそが「ありふれた」学校の現状なのだろう。 世界どこでも。 そんな映画だ。
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TV番組紹介2回目。NHK 武のKAMIWAZA「明鏡止水」はオモロイ以外に有意義だ。

2回目の紹介となる。 武のKAMIWAZA「明鏡止水」 岡田准一とケンドーコバヤシがMCを務めるNHKの武道番組だ。 特徴は、色んな一流の武道の第一人者をテーマに準じて、普段なら集うこと無き各武道の代表者がNHKの下に岡田氏と共に語らうのだが、普段なら各武道では秘伝のはずの技が他の武道者の前、TVの前で秘技の特徴ややり方などを赤裸々に語り合う前代未聞の番組なのだ。
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映画自評:「関心領域」と無関心と行動の狭間で。

湯気の立つホカホカの晩ご飯をハフハフ言いながら夕方のニュースを見ている。 ガザに対するアメリカでの学生のデモのニュースだ。ガザでは年端のいかない子どもが餓死させられようとしている。イスラエルはかつてホロコーストで被害者となった国だが今回は積極的に加害者となっている。 その様子をボクはただの傍観者として何の行動もせず見ているだけだ。 ガザへのチッポケな寄付金で偽善的行為をもって満足し自らの罪悪感を誤魔化している。 監督、原作者はこのようなな傍観者の我々の状況を見透かしているようだ。