「正人」の趣味関心

「正人」の日記

映画自評:一度観たら不条理設定でもハマる『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』

可愛い若い女子二人が最強の殺し屋だった、って設定からしてマンガ的で映画にしたらB級映画確定なんだけれど、それをトコトン突き詰めてやり切ったらむっちゃカッコええ映画、ってのがこの映画の趣旨だろうと。 で、第一弾が良かったのでシリーズ第二弾ができてしまった。(だいぶ前の話) この感想を書く時点で第三弾の公開決定が発表されている。 素晴らしい! 大賞賛である! その「2ベイビー」を最近Amazonプライムで観たので感想を。
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パリオリンピック開会式のグロさに対する私見。企画者良くやった、エライゾ!

フル尺で観たわけではないが、パリ五輪の開会式の破天荒さにはボク的には「よくぞやった感」を感じ、その心意気を素晴らしいと思った。 基本オリンピックには興味はない。ましてや開会式なんて。 でも、競技であれ、開会式であれテレビや旧ツイッターで嫌でも情報が流れてきて知らず知らず情報を手に入れてることになっている。
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映画自評:「市子」「ある男」「ある行旅死亡人の物語」それぞれの物語で語るべき物語と語りたくない物語と。

自分には潜在意識化に失踪願望的なモノかそれに似たような願望、もしくは出生に関する暗に不安症みたいなものが予てからあるのだろうか…。 つい最近「ある行旅死亡人の物語」という本を読んで感想をUPした。 「ある男」は小説は読んでいて、これを機会にAmazonプライムで映画も観た。 「市子」は上映期間中に観たかったがどうもスケジュールが合わず今回Amazonプライムで見ることが出来たのでこの機会に観ることにした。 自分はどうもこの手のストーリーに惹かれる傾向があるようだ。
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読書感想:短編小説、宇能鴻一郎「鯨神」を読んで目に浮かぶ数々のシーンの創出は作者の想像力の裏付けとなっている地道な調査能力のたまものに他ならない、と思う。

宇能鴻一郎の短編集が2集再版され、読み進めているがどの作品も彼の「その後の活躍」とは概念を覆す純文学短編小説で素晴らしく、食い尽くすように今読み進めている。本来は短編集1集ごとに感想を書くのが常道だろうが、「鯨神」のあまりの迫力、世界観、生命(鯨、己)との対話、の素晴らしさに短編集全部を読む前にまずは「鯨神」だけで感想を書かずにはいられなかった。 以下ネタバレあり。
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読書感想:「ある行旅死亡人の物語」を読んで思うところ。オモシロかったが、そこまで立ち入っていいのかどうか疑問。

「ある行旅死亡人の物語」は書店で目立つところに置いていて気にはなっていたが、SNSからもちょくちょく噂を聞くようになったので買って読むことにした。 まず「行旅死亡人」と言う言葉自体聞き慣れないが、 行旅死亡人(こうりょしぼうにん)とは、日本において、行旅中死亡し引き取り手が存在しない死者を指す言葉で、行き倒れている人の身分を表す法律上の呼称でもある。また、本人の氏名または本籍地・住所などが判明せず、かつ遺体の引き取り手が存在しない死者も行旅死亡人と見なす。「行旅」とあるが、その定義から必ずしも旅行中の死者であるとは限らない。
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映画自評:皆そうやって大人になっていった? 「みなに幸あれ」はホラー映画としてだけで捉えてはダメな映画。

映画館上映中にどうしても見ることが出来ず今までずるずると。ようやくAmazonプライムで見ることが出来た。 「みなに幸あれ」は上映期間中も賛否両論の声をよく聞き、それによってホラー嫌いのボクも好奇心を駆り立てられたのだが、今回鑑賞後改めて皆さんの評価を見ると思いの外低く残念に思った。 といいつつ、ボクも絶賛していいとはいわないが。(どっちやねん!) 感想文を時系列で上手にはかけないが思いつくまま書いていきたい。
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読書感想:宇能鴻一郎 傑作短編集「アルマジロの手」を読んで、ぶっ飛んだ。読むべし。

宇能鴻一郎の名は、偏見で捉えられがちだと思う。 芥川賞受賞作家でありながら、その後変態作家の路を突き進み、昭和エロ映画の元本となった本をいくつも書いた作家。 ただのエロ作家ではなく、変態系であるところがまた肝だ。 そして、本を読んだことがある人は分かると思うが、多作であるが文章や内容は実はそんなに大したものに出会ったことは自分はない。 そんなこともあり、一瞬興味を持ったこともあるが、一回読んだらそれ以来関心は無くなった。 ところがだ…。
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読書感想:「AI監獄ウイグル」を読んだ。文庫本の「帯」は生やさしいゾ!

読書は、時と場所を選んで同時に複数を読むタイプの人間だが、この本を読みだしてからは早く最期まで読み切りたいとの思いから他の本を一旦置いてこの本を読み切ってしまった。 一時はウイグル人の強制収容所での拷問、洗脳がニュースとなって世界を賑わせていたが、ここ最近はとんと聞かなくなってきた。勿論、あの中国が反省し、止めたなんて思いはしなかったが、どうなっているのか心配ではあった。
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映画自評:「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」をシネマート心斎橋で観てきた。ドキュメンタリー映画で涙したのは初めてかもしれない。

『帰って来たヨッパライ』の「オラは死んじまっただ~」のフレーズをアホみたいに繰り返していた子ども時代。確かにボクはバカだった。 気に入った曲の気に入ったフレーズなら家族が嫌がる程繰り返し聞いていたボクは、何とか症の疑いがあると今ならキット言われたことだろう。 でもそれほど気に入っていたんだ。 その後、ボクが成長するにつれ何とはなしにあの歌の制作者を知り、その後の活動を知ってはいたが、「知る」だけに止まっていた。
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映画自評:昔からの熱烈ファンであるボクが「プリンス ビューティフル・ストレンジ」を観て正直に思うこと。

まず「ドキュメンタリー映画」として成り立ちが誠意をもってないと思う。 なぜなら、お金を払ってから始めて分かる大切な事実が一番最初に明かされ、そのことで期待していた何%が一気に失われるわけだから。 PRINCEコアファンはそれでもこの映画によって得られる情報があるからいいかもしれない。でも、コアファンでない人にとって、一般的なドキュメンタリー映画を期待して観に行った人にはどれだけ残念な思いをしたことか。 制作者の金儲けに加担してしまったかのような気がして、期待して観に行っってガッカリしてしまった人にはボクが申し訳ない気がしてしまっている。