第103回全国高校ラグビー大会も佳境に入ってきた。早いものだ。高校ラガーにとってはこの大会で結果を出すことを目的に年間辛い練習に仲間と共に励んできたのだ。
いい結果にしろ、思っていなかった結果にしろ、年間の集大成がここででてしまう。
むろん、彼らの人生はここで終わるわけではないので、ここまでやってきたことが今後の人生において大いに役に立つことは分かっている。しかし、当人たちは「今」がまずは一番大切で、一番いい結果を求めているのは分かる。
さて、そんな中、準決勝の顔ぶれを見てみると、どうも大学ラグビーと同じく、例年に同様な顔ぶれが並び、戦うアソートをちょっと変えただけのように見受けられる。
競技の性格上ある程度やむを得ないのかもしれないが、
勝てば勝つほど有名になる。
選手が集まりやすくなる。
層が厚くなる。
他校の付け入る余地が狭まる。
今、大阪でさえ一校で一チームが作れなくなってきているところが多くなっている。所謂、合同チームだ。合同チームが強豪チームに勝つことはかなり困難だ。練習時間の確保、コーチングの統一性、コーチングスタッフの質、などと課題は多い。
そこで提案だが、日本ラグビー協会が底辺を広げたいなら、合同チームでも強豪校に勝てるチームの育成をしてみてはいかがだろう。
トップリーグのグランドを持つ周辺校の合同チームにトップリーグのコーチングスタッフがついて全国大会の出場を目標に強化するのだ。
強豪校からすれば不公平と思えるかもしれないが、ラグビーの偏りを無くし、レベルの底辺UPを望むなら強ち悪い案でもないはず。
あるいは、もっと踏み込んでトップリーグのチームが高校のチームを持ち、全国大会の出場権を持たせる。
不公平だとか言う考え方より、今後の高校のクラブ活動の在り方も考えていかなければならない時期だと思うので、既成概念に捉われていては新しいこと何も生めないでしょう。
ということで、今年の四強のうち、ボクは佐賀工に活躍してほしいと密かに思っている。工業校ってのもいい。w
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